◆ 地域密着経営の本質を探る ◆


6月23日(土)「地域密着型企業の本質」

講 師 瀧澤 一郎
 当社は、東京都内でも数少ない自社設備を持つ繊維加工工場である。輸入品との価格競争にはかなわないが、幸いインターネットが普及し、当社の様な「都市型製造業」の存在を知ったお客様からの受注が増加し「海外製より高くても即座に作って欲しい」というニーズの多さを知った。東京の様な人口密集地で地域に密着するという事は、自社の目的にあった顧客をその中から選び出し経営資源を集中させる事に他ならない。
 また地域活動に積極的に関わり新たな産業を創出して行くと言う事がNPOという「行政でも民間でも無い新しい仕組」で可能になって来たのである。
◆◆◆ 講師プロフィール ◆◆◆
瀧澤 一郎(たきざわ いちろう)
東京和晒株式会社 代表取締役社長 http://www.tenugui.co.jp/
学習院大学理学部化学科卒
特定非営利活動法人葛飾区若手産業人会 会長http://www.wakate.com/
(社)日本青年会議所、(社)東京青年会議所に1989年3月〜1997年12月まで所属。主に情報ネットワーク関係の委員会で活動。PTA、町会、法人会、東京商工会議所、本田防火協会等多方面の地域活動に取組んで来た。
(仕事の内容)
各種繊維加工染色等、新製品開発支援。手拭・ゆかた・お祭り用品のオリジナル製品の企画製造販売等
地域振興産業振興文化振興のプロデュース。地域情報化の支援 


6月30日(土)「顧客志向と地域密着経営」

講 師 藤森 太郎
 当社は目黒区にある食品スーパーで、幹線道路沿いにあって駅から遠く、周囲に大手スーパーが2軒あるという厳しい立地条件の中で営業を行っている。しかし、チラシ広告に頼らず、徹底した顧客重視と仕入れ商品へのこだわりにより、5000人以上の会員を集めて堅実に成長している。当社では全国から素材を十分に吟味した商品を集めているほか、店の隣に食肉加工会社を設立してハムやソーセージなどを製造し、自社ブランドで販売している。また、総菜・弁当部門を独立させてパートの主婦に経営を任せている。講義ではこうした当社のユニークな地域密着戦略について明らかにする。
◆◆◆ 講師プロフィール ◆◆◆
藤森 太郎(ふじもり たろう)
株式会社亀谷商店 代表取締役
【会社プロフィール】
社  名 亀屋商店
代表者名 藤森太郎
所 在 地 東京都目黒区下目黒5丁目
設  立 大正12年
年  商 7億1千万円
従業者数 14名(外にパート等が30名)
 


7月 7日(土)「集中立地と地域志向商品の開発」

講 師 池田 孝雄
  当社は創業以来52年間、常に本物の味にこだわりながら和洋菓子の製造・販売を続けてきた。昭和39年には「オランダ家」と名付けた直営店を始め、その後千葉県内で徐々に店舗を拡大していった。また、平成元年からは千葉県にゆかりの深い落花生を素材にした商品を開発して成功させた。講義では常に本物の味にこだわる設立当初からの経営理念と、その後の地域密着型の事業展開、さらにIT社会をふまえた新しい事業戦略について、説明する。
◆◆◆ 講師プロフィール ◆◆◆
池田 孝雄(いけだ たかお)
株式会社オランダ屋 代表取締役
【会社プロフィール】
社  名 オランダ家
代 表 者 池田孝雄
所 在 地 千葉市美浜区新港222−3
設  立 昭和24年
店 舗 数 55(平成13年3月現在)
従業者数 120名(外にパート等が180名)


7月14日(土)「インターネットで作る輸入住宅」

講 師 大澤 成行
 日本では住宅は「一生もの」と思われていながら、実際には平均して23年の耐用年数しかない。しかし、その耐用年数の短さを気にするお客様は意外にすくない。・・・23年しかもたない住宅が、10年後、まして25年後に価値を持ちつづけることは難しい。
 一方、平均80年の欧米の住宅が10年や25年で価値を失うことはない。業界初のインターネットを使った住宅販売という理想をいだき、過去の販売形態にこだわらない、顧客が本当に価値のある住宅を手に入れるしくみと過程を解説する。
◆◆◆ 講師プロフィール ◆◆◆
大澤 成行(おおさわ しげゆき)
株式会社ユナイテッドホームズインターナショナル 代表取締役社長
株式会社トミオ 取締役社長
1988年 同志社大学経済学部卒業後、ニューヨーク大学ESLに学びながら、全米の住宅環境を見てまわる。
1989年 株式会社トミオ入社、総合建設業としての建築実務を学ぶ。
    一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士。
1994年 社内にて新規住宅事業の立ち上げに従事、5年間で450棟の注文住宅を販売。
    二級建築士、宅地建物取扱主任者。
2000年 「インターネット」と「プランブック」による住宅販売を目指し、株式会社ユナイテッドホームズインターナショナルを創設、代表取締役に就任。


7月21日(土)「人と人のつながり、地域・くらしの”おしゃべり”から創る事業と組織」

講 師 青島 利昭
 これまで働いてきたルールや考え方が上手く働かなくなって、多くの矛盾が私達の生活や事業や組織に現れてきています。こうした変化を見定める議論も、世界の文明史的な転換の脈絡の中で位置づけられ論じられています。この文明史的な転換のかみ砕きを、暮らし・地域の視点からどのように構成していくのか、どのような方向性を見いだそうとしているのか、どのように自らを転換しようとしているのかを、私共で急成長している地域事業やヒット商品の最新事例、それにかかわった人々とつながりの変化から報告します。
◆◆◆ 講師プロフィール ◆◆◆
青島 利昭(あおしま としあき)
生活協同組合 ちばコープ 常務理事 地域事業管掌
1950年静岡県出身。大学生時代に自分自身のために生活協同組合設立に参加。面白い事をして収入が得られるならと1973年法政大学生協に就職。その後、静岡大学生協を経て、1987年に学生・教職員をお客様としていた大学生協から、主に主婦をお客様とする地域生協、千葉市民生協(現ちばコープ)に移籍し現在に至る。


7月28日(土)「地域振興と地域密着経営」

講 師 鈴木 孝男
 これまでの講義を整理しながら、地域密着経営の本質を考える。個別企業の経営努力だけで企業の業績が向上するわけではない。地域経済の発展や成熟化なしには、地域密着経営の成功は難しい。これはIT社会といわれる今日の状況においてもいえることである。この講義では、清水市のサッカーのケースを事例として取り上げながら、究極の地域密着経営は地域振興に結びつく、という観点から話をしたい。
◆◆◆ 講師プロフィール ◆◆◆
鈴木 孝男(すずき たかお)
千葉商科大学 商経学部 助教授
専門分野:中小企業論、産業政策論
最近の主な論文:「地域の競争優位−清水市のサッカーの場合」(『千葉商大論叢』第38巻第3号、2000年12月)
        「地域産業集積をどう捉えるか」『21世紀・京葉地域の産業集積活性化は可能か』         (千葉商科大学経済研究所編、編集幹事:鈴木孝男、1999年3月)ほか


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