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2001.01.01 カルチャー ちば カルチャー ちば 2001年1月号
「もっと身近にIT革命」
 千葉で生まれたベンチャー企業の取り組み

お好みの住宅をあれこれ検索
ユナイテッドホームズ インターナショナル

 住宅の購入は、ほとんどの人にとって一生に一度の大きな買い物。でも、モデルルームを見て気に入っても、いざ建てて住んでみると、不都合が出てきたり、しつこい(熱心な?)営業マンに主導権を握られる形で購入を決めてしまって後悔したり、と言った泣くに泣けないような話も珍しくはない。一生を賭けた買い物に、ユーザーは慎重になっているはずなのに、なぜこんなことが起きるのだろうか。
 「その理由の一つにお客様が住宅に関してあまり知識をお持ちでないということが挙げられます。」と話すのは、輸入住宅メーカー、ユナイテッドホームズインターナショナルの大澤成行社長。どういう家に住みたいのか、家族の形態が変わっても永く住める間取りとはどういうものなのか、などと言う重要な視点があいまいなまま、営業マンからの情報だけを頼りに住宅建築を進めてしまう人が少ないと言う。
 そこで、このような問題を解消し、ユーザーが主役になって住宅作りを進めるために、昨年四月から始めたのが、インターネットによる住宅プラン検索サービス。 同社のホームページを通して、自分の条件に合った住宅プランをいくつも見ることが出来る、日本で初めての試みである。
 外観デザインのベースにしてあるのは、ツーバイフォー工法を用いた十二のスタイル。現代アメリカの主流デザインである「ユナイテッドカジュアル」、伝統的な農家風住宅の「ファームハウス」、クラシックな外観の「ビクトリアン」、アメリカ東部の海辺に建つ家をイメージした「コロニアル」など しゃれた住宅のデザイン画がずらりと画面上に並ぶ。希望のデザインを検索すれば、その特徴がさらに詳しく解説される。
 窓、ドア、キッチンなどの設備や部材については“マテリアル“の項目を選択して知ることが出来る。住宅の専門用語が分からないときには“住宅用語“のページを見れば即解決となる。
 画面表示にしたがって、希望のスタイル、床面積、予算など諸条件を入力すれば、それに合わせた部屋数や建物価格など、具体的なプランが一覧となって出てくる。既に土地の準備がある場合は、敷地の間口・奥行き・路方向などを入れることで、その土地の条件に合わせたプランづくりが行われる。各階の間取りが画面に映し出されるので家族そろってあれこれ相談しながら検索するのも楽しい。住宅プランが決まり、見積もり(無料)を望む場合は、そのままEメールで申し込めばいい。

 スタイルに応じて、用意されているプランは全部で三千種類。 設計はすべて一流の建築家の手によるものだ。リビングやダイニングと言った共有空間と寝室、子供部屋などの個人空間を分離して、それぞれを大切にしているのが特徴。さらに、日本の住宅環境や生活様式に合わせた「日本仕様」と「北米仕様」の選択が出来る。日本仕様ではバスとトイレが別スペースになり、玄関とフロアには段差を設置して靴が脱げるつくりになっている。 また、好みによって日本と北米の様式をミックスした形での設計も可能である。
 「お客様のご要望に合わせて、欲しい情報を欲しいときに手に入れられるのがインターネットの良いところですね。」とマーケティングストラテジーの富田泰幸さんは話す。定期的に内容を更新して、常に新しい情報の提供を心掛けているそうだ。また、設計図のみの販売も行っているので、購入すれば近くの工務店に建築を依頼することが出来るという。
 この新しい住宅の販売方法は、ユーザーにとって、手軽に知識を蓄えられるだけでなく、従来のように営業マンと打ち合わせを重ねることを考えれば、コストや時間のの効率の面から見てもメリットは大きい。また、企業側にとっても、無差別にチラシを配布したり、モデルルームで当てもなく来客をまつという、これまでの販売スタイルとは異なる斬新なアイデアであり、実際、同業他社からも注目されているという。
 「これは、住宅販売のひとつの手段ですが、その一方で私たちとお客様とのコミュニケーションツールでもあるんです。」と大澤社長。 来客に対してもオープンで、人の集うスペースを重視した造りの輸入住宅を、個室主義が進み、家族間のコミュニケーションが希薄になりがちな日本に持ち込みたいと言うのが同社の姿勢。 ホームページはその思いを伝えていく役目も持っている。



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